99/09/22佐武流調査の動機

 上信越縦走路は、82年、83年の台風で荒廃後、整備が放棄された。それ以前に水無尾根ルートは放棄され、ある古い登山マップなどには「注意!!迷うから下山するな」などと書かれ、全く見捨てられたルートであったのである。


 秋山郷は和山温泉。檜俣川沿いに走る林道の途中、トマグチ沢からワルサ峰を経由し、上信越縦走路に向かう水無尾根ルート。このルートの復活に向けてルート探索を始めたのが山のパートナーA氏である。


 95年、当初彼は単独でこの作業に取りかかったが、「ロートルゆえ(本人が言っている)作業がはかどらない」と協力者を求めていた。


 しかし、通常のヤブ山登山の様に『やみくも』に山頂を目指すスタイルと違い、先人の残した『古道』を出来るだけ忠実に辿り、後人のために利用しやすくするための作業を行うため、距離を稼げず、あまりにも苦労を強いられるので、なかなか協力者が得られない。


 水無尾根に限らず上信越縦走路全般の復活を見据えた構想。まして、どこからも財政支援のない純粋なボランティアであれば・・・・・。


 当時、たまたまその話を聞き、そのドンキホーテのような構想に、その場で「おもしろい!是非協力させてくれ」と申し出たわけである。(と、云うことは私は、パンチョか?・・・太っちゃいないが・・・)


 翌年、96年にはA氏と共に水無尾根から上信越縦走路分岐までルート探索と水場の確認を終了し、97年には白砂山から佐武流山を経由し水無尾根を下る縦走を行い、構想の一部が実現化したのである。


 ここでA氏と私の名誉にかけて書きとどめておくことがある。


 今回、『栄村秋山郷観光協会、前進倶楽部』が行っている『佐武流山登山道復活作戦』と、『我々』とは『登山道復活』の点では目的が一致するが、決して同一の思惑・哲学によって一致するモノではない。


 ましてA氏においては83年からの実績があり、単なる思いつきの行動でないことを付き加えておく。

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